子供さんの体調不調で来院される方が増えています。
「一般的な症状」で訪れる方と「難治性の問題」を抱えた方の2通りに分かれますが、一般的な症状の場合1〜3回の施術で改善できます。
「難治性の問題」を抱えた子供さんはそう簡単には直りません。病院、心療内科、子供外来などで何度も診察や検査を受けますが、原因不明又は異常ナシと診断され、困惑しているのが現状です。はっきりとした原因がわからず「どこか直してくれる所ははいか…」と当院にやっとたどり着きます。
一般的な症状で来院される子供さんの特徴
- 脚(足)の不調
捻挫、ヒザ痛、足首痛、踵痛、足指痛、オスグッド痛、シンスプリント
- 腕(手)の不調
ヒジ痛、手首痛、腱鞘炎、手指痛
- 生理痛・生理不順
生理の痛みで日常生活に支障をきたしている、生理が来ない
- 骨盤、腰痛の問題
腰痛、股関節痛、尾骨痛、恥骨痛、背中痛
- 頭蓋骨・頚椎の歪み
頭痛、めまい、寝違い、首痛、いびき、無呼吸
- 顔面骨の歪み(特に顎関節)
顎痛、口が開かない、カクカク鳴る、くいしばり、目の不調
- 肩の不調
肩こり、肩痛、肩の違和感
難治性(原因不明)の問題を抱えた子供さん
病院の検査や診察で、○○症又は○○症候群と名前をつけられ治療を続けていくが、なかなか改善せずに悩んでしまい別の病院へ。そこでも同じようなことを言われ、最後には「自律神経の問題」「ストレス」「うつ病」のような症状なので、「しばらく様子をみましょう」と言われてしまいます。時間が経っても一向に改善する兆しが見えず悩んでしまいます。
一番の不安は「原因不明」ということ。
今まで難治性のお子さんの施術をしてわかったことがあります。
それは、早く改善する子供さんとなかなか改善しない子供さんがいるということです。なぜでしょう・・・
改善が早いケース、遅いケースの違いは
改善に時間かかる子供さんは「頭の形」に変位がみられます。
これは「頭蓋骨が歪んでいる」ということです。改善の早い子供さんの頭蓋骨は殆ど歪みはありません。頭蓋骨の歪みに気づき、歪みをとる施術を続けてきて、やっと改善の道(光)が見えてきました。
施術について
カウンセリングで原因究明
- 病院で診断を受けたか。病名、症状の確認
病名や症状はそれほど重要ではありませんが、結果として出ているので、念のため確認させて頂きます。
- 親御さんに対し、妊娠〜出産まで状況確認
妊娠〜出産までの経緯を詳細に確認することで、頭蓋骨や頚椎など、からだの歪みがわかります。
- 子供さんの日常生活の過ごし方
からだの癖や使い方、睡眠、食事などについて確認します。
カウンセリングの際、お母さんに妊娠〜出産までの状況を伺うことで、お腹の中にいたときの状況がわかり、子供さんのからだにどのような影響を与えていたか、原因究明につながっていきます。
子供さんのからだの観察
- 腕(手)、脚(足)の捻れをみます
腕や脚の捻れが頭蓋骨、頚椎、それに胴体を歪ませます。
- 骨盤、背骨(腰椎、胸椎)の歪みをみます
これらの脊柱が歪むことによって硬膜も歪み、髄液の循環が悪くなりますので、しっかり観察します。
- 頭蓋骨、頚椎、顔面骨の歪みをみます
頭蓋骨の中でも、前頭骨、後頭骨の歪みをしっかり確認、頚椎の歪みもみます。
赤ちゃんや小さい子供さんは、この観察が一苦労。動いてしまったり泣いたりと大変ですが、正しく観察していくことが大切です。ところがいざ施術が始まると泣いていた子供さんも大人しくなります。とても気持ち良さそうな顔をします。
なぜ頭蓋骨が歪むのか
頭蓋骨の歪みは、お母さんのお腹にいる時に発生している!?
難治性の問題を抱え、なかなか改善しない子供さんの頭蓋骨は、殆ど歪んでいます。妊娠〜出産までの間に母体に問題があると、その影響で子供さんの頭蓋骨が歪むのです。
妊娠初期の頃は頭蓋骨の歪みというより、「脳硬膜」や「脊髄」自体の歪みが、生じ成長とともに頭蓋骨が形成されていきますと
前頭骨→後頭骨→側頭骨などへの歪みの連鎖が始まっていきます。その結果、頭蓋骨、頚椎、脊柱などが歪み、色々な難治性や原因不明の症状を発生させるのです。
右図は妊娠後期(7〜8ヶ月)から臨月までの胎児の正常位です。
正面からみて赤ちゃんの母体の右側を向いているのが第一頭位、左側を向いているのが第ニ頭位。
第一、第ニと言うくらいなので、右を向いている方が圧倒的に多いのです。
イラストのようにお母さんのお腹が居心地が良ければ、殆どの子供さんに問題は発生しませんが、育っていく過程で「逆子」や「切迫流産」をしそうになったり「早産」「帝王切開」など問題を抱えた方に頭蓋骨の歪みが多いのです。
お母さんのお腹にいる時の「居心地」が良いか悪いか、しっかりとした母体であれば。当然居心地は良く問題も発生しませんが、問題を抱え居心地が悪いと、頭蓋骨などの歪みのリスクを背負ってしまうと思われます。
頭蓋骨が歪むと
頭蓋骨の中には脳があり、その中を髄液が流れています。髄液は脳から出ている脊髄神経を覆っている液体です。
【髄液の働き】
- 神経に栄養を与えます。
- 老廃物を取り去る新陳代謝を行っています。
脳から頚椎そして脊柱を通って仙骨に流れています。仙骨まで流れていった髄液は仙骨のポンプ作用で又脳まで戻っていきます。
【髄液の循環】
髄液は脳から仙骨まで通っている硬膜の中を流れていますが、頭蓋骨、頚椎、脊柱、仙骨、骨盤などが歪むことによって流れが悪くなり、脳から神経を介してからだの各臓器に伝達される命令がうまく行かなくなってしまいます。それが原因で様々な不調を引き起こすのです。
難治性や原因不明の問題を抱えたお子さんの施術は時間がかかります。1〜2回の施術でどうにかなるものではありません。
毎週1回の施術を約3ヶ月をメドに続けて頂ければ改善の道が見えてきます。
|